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2020.12.08

目指せ!自由なオトナ女子 de ブラジル Vol.11 南半球、真夏のクリスマス事情


目指せ!自由なオトナ女子 de ブラジル
by
 セニョーラプリマベーラ(岩井真理)

Vol.11 南半球、真夏のクリスマス事情

コロナをめぐる去年との違いアレコレ それでも楽しみたい、特別な時!

街にはそろそろクリスマス商品が並び、今年も残すところあと僅かとなりました~と、例年なら、年末年始のイベントの数々について、熱く語るところなのですが、今年はそうも言っていられません。

【テーブルセッティング】

折しも、日本では再度新型コロナウィルスが感染拡大し、ニュースを観るたび右肩上がりになる数字に、恐怖を感じます。経済活動を止めるわけにはいかない!と始めた政府肝いりのキャンペーンですら、このまま進められないと聞くと、このウィルスの凄さを改めて感じます。

ヨーロッパでも、再度ロックダウンを余儀なくされた都市が出て、逆戻り、いやそれ以上に悪化していることは明らかです。
 
ブラジルは、世界でトップクラスの感染者数で走り続けてきました。それでも8月くらいから徐々に減少し、10月末には落ち着きを見せるかのようでした。しかし、11月に入ってから、再度数字は上向きになりました。実際、27(首都ブラジリアのある連邦直轄区を含む)ある州のうち、その半分以上、特に大西洋側の海沿いが毎日感染者増加を知らせています。

サンパウロ州でも、少しずつフェイズを更新して、プラン•サンパウロPlano de São Paulo と称して経済活動を段階的に展開してきました。時間や人数制限付でオープンして来ましたが、どこの国でも同じように徐々に気が緩んで来ているような気がします。繁華街でマスクを外す人、お酒が入ると羽目を外す人などがいて、政府は引き続き、少なくとも12/19まではクアレンテーナQuarentena(自粛要請期間)延長することを発表しました。実質上「いつもとは違う生活」はまだ続いています。

【最近の街の様子】

この春から避難帰国をしていた日本人駐在員も、家族は日本に残したまま、続々とブラジルへ戻って来ています。同時期に、ヨーロッパや他の国から移動してきている人も多く、聞いた話によるとヨーロッパ便のエコノミークラスは満席とか。いわゆる密状態です。根拠はありませんが、ヨーロッパにルーツを持つブラジル人も多く、当然親戚など行き来もあるはず、と様々な想像がめぐらされます。経済は回るけど、その分ウィルスも移動するんですよね。
 
毎年今ごろ、我が家ではクリスマス休暇に出かける旅行を心の支えに生きていると言っても過言ではありません。年間通して一番長くお休みが取れるので、ゆとりの旅行計画が立てられるからです。
が、もちろん今年は何の計画もありません。
「休み、長いよ。どうする?日帰りで、何ヵ所かドライブでもする?」
と、問いかけても、夫の反応は鈍く、このまま休暇に突入するのかと思うと、コロナで巣籠もり生活が始まった頃の「覚悟」を再度しなければなりません。
ならば、海外生活における私の座右の銘
「自分の機嫌は自分で取る」

に基づき、何か楽しいことないかと、ショッピングモールへ繰り出しました。

【パネトーネ売り場】

クリスマスと言えば、やっぱりパネトーネPanettone!

移民して来たイタリア人達が持ち込んで来て以来、今はすっかりブラジルの味です。日保ちするように発酵パンで作られますが、中にドライフルーツやチョコレートなどが入る甘いお菓子です。。普段から食べますが、クリスマスになると、プレゼントし合うのが習慣です。
スーパー、ベーカリーやチョコレートショップの店頭に、色々なパネトーネが所狭しと並びます。お値段は30~40レアル(600~800円)が主流です。有名店の品になると70~80レアル(1500円前後)しますが、やはり美味しさ抜群です。中には300レアルもするすごく大きいパネトーネもあり、家族を大切にするブラジル人は、一体何人でこれを食べるんでしょうか?
12月に入ったら、友達や日頃お世話になっている人に配ります。私も、アパートの守衛さんや掃除係、運転手さんやポルトガル語の先生などに毎年プレゼントしています。どうやら何個プレゼントされたかという事が大切みたいです。

 

【パネトーネのコラージュ】

今年はコロナで会えない人も多いのですが、とりあえず品揃えをチェックしに行きました。いつもの定番パネトーネに加えて、今年はミニサイズの種類が増えてる気がします。みんなで分け合う大きいものではなく、銘々への配慮でしょうか。

【大きな去年のクリスマスツリーなど】

ショッピングモールには大きなクリスマスツリーや、様々な飾り付け、ちょっとした催し物があるはずです。更なるクリスマスムードに浸りたいと思い、私はウキウキ気分でモールへ入っていきました。

入場時の検温とアルコール消毒、入店人数の制限やソーシャルディスタンスについては、ルールが決められているのですが、ちょっとみんな慣れてきたというか、緩んできた感じです。再開当初は、緊張感もあり、用事が済んだら即モールを出て、’帰っていた人々も、今はルールを守りながら、それでも何とか楽しもうとしている、、、はずなんですが、なんとなく、どことなく、違います!

【今年のデコレーション】

いつもの年よりデコレーションは少なめ、クリスマスツリーもこじんまりとしています。雑貨やさんの店頭に並ぶクリスマスグッズコーナーも、スペース小さめ(というか、空きスペースが多め)です。
 
「ん?なんか地味~」
 
と思いながら、あちこち見て歩きましたが、今一つ勢いに欠ける気がします。ブラジル人家族も、いつもなら両手に持ちきれないほど買い物するのに、やや控えめな感じがします。

やはり、手放しのウキウキさは無理なのかな?

【サンタの赤い椅子コーナー】

このショッピングモールは、例年長蛇の列ができるコーナーがあります。サンタクロースと一緒に記念撮影ができる、大きな赤い椅子のコーナーです。子供達が並び、順番が来たら、親達が何枚も写真を撮ります。
ちなみに、ブラジルのクリスマスは、真夏です。気温も35℃くらいあるし、陽射しもきついのです。南半球ですから当たり前ですが、どうも調子が狂います。ブラジル人に言ったら、生まれたときからクリスマスは夏だから、違和感はないそうです。確かに。
ハワイやオーストラリアのサンタさんは、アロハシャツ着たり、サーフィンしたり、というのを見かけたことがありますが、ブラジルのサンタさんは意外とコンサバティブ。スタンダードな赤い服を身にまとっています。モコモコしていて、恰幅の良いサンタさんには、暑苦しそうですけど。
 

さて、今年もそのコーナーの前を通りましたが、残念ながら誰も並んでいません。並んでいないどころか、真っ赤なソファーもサンタクロースもいません。やはり今年は、人と人が触れあうイベントは中止のようです。子供達の笑顔や、それを見守る親たちの様子に、こちらまでほっこりしていたから、ちょっと寂しい気分になりました。

【プレゼッピオ】

本来、ブラジルにはカソリックなので、クリスマスは日本のようなイベント色より、宗教としての意味合いが強いと言います。クリスマスツリーよりも、教会の脇に飾られるブレゼッピオpresépioと呼ばれる、キリスト誕生を物語るジノラマが重要です。何とも言えない神秘的なオーナメントで、ちょっと不気味ですが、ブラジルへ来てからこれを見る度に身が引き締まる気がします。
 
「な~んだ、今年はサンタとのツーショットは取り止めなんだ、残念。」と、呟きなから、窓から中庭をを見下ろすと、毎年飾られているサンタの衣装を着た、大きなクマのぬいぐるみが目に飛び込んで来ました。ん?よく見ると、クマちゃんは、服とコーディネートした真っ赤なマスクを着けているではありませんか!

そして、その周辺では子供達が記念撮影をしています。サンタクロースとのツーショットは出来ないけど、その代わりマスククマちゃんとの撮影とは、まさにコロナに明け暮れた今年ならではです。

【マスククマちゃん】

従来ブラジル人は、12月に入ると「クリスマス近いし、カーニバル休暇(2月)もあるから、この件はそれが終わってからでいいかしら?」なんて調子で、何でもかんでも先送りにします。だけど、今年は先送りにする「楽しい時」でもなく、何となく中途半端な雰囲気です。
でも、少しだけホッとしました。少しずつ緊張感が緩んでいる今日この頃でしたが、まだまだ油断禁物と、クマちゃんが伝えていましたね。みんなで、もう少し頑張ろうねって。
 
その後、家でニュースを見たら、サンパウロ市内の大きなショッピングモールは、バーチャルサンタがスクリーンに映し出され、子供達のプレゼントのオーダーを取ったり、画像と並んで記念撮影したりするイベントが行われていることを知りました。

本当は、せっかくのこの季節、誰もが羽目をはずして楽しみたいと思っていますが、今年はもう少し辛抱が必要です。そんなブラジルから真夏のクリスマス情報でした。

【クリスマスイブの夏空】
 

*「世界ウーマン」掲載中
https://www.sekaiwoman.com/columns/bom-brasil/