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2020.09.16

目指せ!自由なオトナ女子 de ブラジル Vol.9春よ来い!早く来い!

目指せ!自由なオトナ女子 de ブラジル by セニョーラプリマベーラ(岩井真理)

Vol.9春よ来い!早く来い!

南半球の春Withコロナ、再開された経済活動の行方やいかに? 

待ってました!
5ヶ月もの間、外食が出来ずに悶々としておりましたが、「ついに解禁!」と、もろ手を上げて喜びたいところですが、残念ながらそうもいきません。
6月からサンパウロ州政府は「経済活動再開計画(Plano de  São  Paulo)」に基づき、州内各地域においてレストランなどを制限付きで再開してきました。計画は5段階式ですが、9月に入った今でもまだ3段階目の「フェイズアマレーロ(黄色)」です。次のフェイズになるには、もう少しかかりそうです。と言うのも、実質的な外出自粛要請は、まだ続いているからです。
去る9月4日に、州政府は19(土)まで、政令「quarentena(クアレンテーナ)」を延長すると発表しました。3月24日から実施されていて、これまでにも11回延長されました。必要不可欠なサービスは継続していますが、引き続き不要不急の商業活動は規制されているのが、現状です。
それでも、日中はショッピングモールやレストランが再開したと聞き、恐る恐る行ってみました。
[しっかりとマスク着用ブラジル人]
まずは、しっかりとマスクで武装しなくてはなりません。公共の場ではマスクの着用が義務付けられており、違反すると525レアル(1万円ちょっと)の罰金ですから、ブラジル人達は忠実に従っていて、少し感心しました。
何故なら、コロナ前、ブラジルではマスクをしている人など見たこともなく、従って当初は使い方を間違えている人が少なくありませんでした。しかし今、どのブラジル人も外出にはマスクを着用しています。しかも、思い思いのデザインの布マスクが主流です。
自宅近くのモールへ向かうと、駐車場はそこまで混んではいませんでした。解放感から殺到していたらどうしよう、と思っていたので少しほっとしました。モールにはたくさんの入口がありますが、現在は決められた数ヶ所のみを使用しています。入口付近では、距離を取って並ぶように、地面に表示があり、一列に並んで入場します。意外と気長なブラジル人は、ここでもルールを守りきちんと並んでいます。もれなく検温がありますが、通過時に反応する自動検温器が設置されてる入口もあります。
[入館と検温/キープディスタンス]
モールの中では、いつも通りたくさんの人達が買い物や食事を楽しんでいます。でも、今までと少し違うのは、目的を果たしたらすぐに立ち去っている人が多い気がします。本来、ブラジル人達はとにかく多人数で集まって、飲み食いしながら日がな一日お喋りするのが楽しみ!という人達ですが、グループもそこまで多人数ではないし、基本家族との食事のようです。
私達も、以前に行って気に入ったイタリアンへ入る予定でした。残念、ここは開いていません。他にもいくつかまだ閉まっている店があり、開店することで採算がとれるのかどうか、という辺りが問題のようです。
と、言うのも、各店舗は従来の定員の30%までしか集客してはいけない、というルールを課せられています。それ以上来店した場合は、先の人が出てから順次案内するというやり方です。少人数しか入店できない場合は、開けることでかかるコスト(電気代、ガス代、人件費などなど)が、予想される売上を超える場合は、あえて閉店を決めています。よく見ると、よほどの人気店か、チェーン展開していている店しかオープンしていません。
お目当てのイタリアンがこの後つぶれないことを祈りつつ、隣の肉料理の店へ入ることにしました。ここは、チェーン店なので安泰です。
[入店は人数制限あり]
入口で人数を伝えると「人数制限があるので、少しお待ち下さい」と言われました。確かに、入口脇に「収容許可70名まで」という看板が掲げられています。この店は店内だけでなく屋外のベランダ席も設けられており、普段なら200名以上の人達が集えるのですが、心なしかひっそりしています。ベランダ席へ目をやると、テーブルひとつおきに立て札が置いてあり「ここは使えません」と書いてあります。
待っている間、レセプションに貼ってあるQRコードを、スマホで読み取りました。メニューです。たくさんの人が触る従来のメニューは廃止されて、最近はどの店もこの方式を取り入れてます。こういった設備投資は、個人の店では厳しいんだろうな~と、すでに姿を消したいくつかの店のことを思いました。
[QRコードのメニューが主流]
少し待たされて店内へ入ると、テーブルの間隔が異様に広くなっていて、隣人との飛沫感染は防げそうですが、店はガラーンとした印象です。
QRコードから開いたメニューを見て、注文します。しばらくするとカテラリーと、飲み物が運ばれて来ました。ナイフやフォークはしっかりと紙ナプキンで包まれています。ガルソン(ウェイター)が、直接触れてはいないようです。飲み物は、ガス入のミネラルウォーターに、絞ったレモンを頼みました。今までなら、目の前でボトルを開けて、グラスに注いでくれるのですが、全てをそのまま置いて去って行きました。仕方ないよね、と心の中で呟きましたが、何となく素っ気ない感じました。
これからは、こういうのがニューノーマルになるのでしょう。どんな高級店でも、ガルソンはサーブしないのが常識になって行くかもしれませんね。店の人もマスクやフェイスシールドで顔を覆っているので、顔がよくわかりません。つたないポルトガル語でも、相手の表情を見ながら交わすちょっとした会話が楽しかったな~とこれまでの当たり前を振りました。
[ガラーンとした店内と使わないテーブル]
どのグループも、食べ終わったらさっさと席を立っています。私たちもデザートを断って、お会計をしました。モールの中を少し歩き、日本の100円ショップへ行きました。ここも、入口で人数を制限があり、また並びます。レジには大きな透明のカーテンのようなものがぶる下がっていました。お会計の時の感染防止ですが、ちょっと鬱陶しいですね。
余談ですが、日本の製品はたとえ100均商品でも丈夫でこぎれいなので、とても人気があります。台所用品、文房具、化粧品、お菓子やレトルトなど、豊富な品揃えです。お値段は10レアル弱ですから、日本円で200円くらい。少し割高ですが、お値打ちです。
[レジの感染対策]
この週、モールに併設されている映画館も再開の予定でしたが、蓋を開けたら中止になっていました。と、いうのは先ほどお話した30%ルールと、もうひとつの対策のせいです。モールの映画館は、色んなジャンルの作品が同時上映できるシネマコンプレック形式になので、一部屋は比較的小さめです。ここで、30%ルールと、2席ずつの座席確保のために両側を6席開けること(1.5mを確保するため)を守ろうとしたら、なんと、収容可能人数が一桁になってしまったそうです。上映するためのランニングコストを考えると、結局しばらく見合わせることになりました。映画鑑賞は人気の娯楽です。仕事帰りに、夕飯後にも立ち寄れるよう夜遅くまでやっています。でも、その楽しみも奪われ、その分映画は自宅のネットで観ることが普及しました。これも新しい常識になるのでしょう。
[ちゃんと整列するブラジル人]
経済活動は始まり、レストランへ足を運ぶことは出来ました。人が作ったものを口にすることも出来ました。しかし、感染対策を意識せざるを得ないので、ゆっくりとリラックスして、美味しい食事とお喋りを楽しむ雰囲気にはまだなっていません。そういえば、もう何ヵ月も家族以外とは食事をしていませんね。と、なると食卓の話題も限定され、退屈なものになりかねませんね。二ューノーマルの中では、家庭内でも心してコミユニケーションスキルを高めていかないと、豊かな人生を送れなくなるかもしれません。
南半球は、間もなく春がやって来ます。しかし、私達の新しい生活の春が来るのは、もう少し時間がかかりそうてす。
[感染対策で人気のテラス席]

*「世界ウーマン」掲載中

https://www.sekaiwoman.com/columns/bom-brasil/